13-1  用字用語:漢字書きと平仮名書きの使い分け

  「あらかじめ」を「予め」と表している書籍をほとんど見かけません。また、「規則に従う」などとする際は漢字で表すのに対して、接続詞の「したがって」を「従って」と表している例もほとんどありません。

あらかじめ(副詞) 

漢字変換を使うと「予め」と表せるが、書籍では漢字で表記される例は少ない。

したがって(接続詞)

動詞「従う」は漢字書きが通例だが、接続詞「したがって」が漢字で表記される例は少ない。

漢字書きと平仮名書きの使い分けには、「原則」がある一方で「許容」とか「慣用」と呼べる部分もあります。これらを根拠とともに整理しておくと、文書を作成する際に迷わなくてすみますし用字用語の統一につながります。

今回は、常用漢字表を規範にして漢字書きと平仮名書きの使い分けを解説します。

1.     漢字書きと平仮名書きを使い分ける際の原則

2.     原則に付随する許容・慣用

3.     表外漢字および表外音訓の扱い方

4.     『常用漢字表』に採録されていても平仮名で表す習慣

5.     許容・慣用を考慮した使い分け

6.     平仮名書きが多い語

7.     用法に応じた使い分けが適切な語

8.     当て字・熟字訓の表記

9.     漢数字の扱い方

10.   専門用語での漢字書きの扱い方

11.   平成22年改定の『常用漢字表』で追加された漢字・音訓

まとめ

後 記

© Yamanouchi Takaaki 2024

[注]ここでは、常用漢字表での表記に沿ってひらがなを「平仮名」、かたかなを「片仮名」と表します。

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