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4-3   補語に付く格助詞の選び方

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 本解説で述べる 「補語」とは、述語が表す状況を補完する名詞あるいは名詞句です。補語を述語にかける際は、 述語が表す状況に応じた格助詞を補語に添えます。「格助詞」とは、主に名詞あるいは名詞句に付いて、これを述語に結びつける「で」や「に」などの助詞です。一部の格助詞は、「節」にも付きます。   部品 A に 傷があった。        準備室で 保護服を着用する。         指定された場所へ 向かう。  ・・・ どこに                                           ・・・ どこで                                            ・・・ どこへ 補語を述語にかける際にどの格助詞を選ぶべきかを迷う場合があります。   5 時 より 会議を開催します。   5 時 から 会議を開催します。  ・・・ 「より」とすべきなのか「から」とすべきなのか また、格助詞では十分に文意を表しきれない場合もあります。   OS の更新で システムに問題が発生した。     ・・・ 「原因・理由」と「場面」の違いを表しきれない格助詞「で」 いくつもの用法があるため使い分けに気をつけなければならない格助詞もあります。 今回は、補語に付く格助詞の用法と使う際の留意事項を述べてゆきます。 1. ...

4-7   複合格助詞の使い方  

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  ここで「複合格助詞」とするのは、動詞と助詞が複合して主に述語に係る「に対して」や「によって」などです。複合格助詞は、格助詞の「に」や「で」などでは十分に表せない意味を語に添えるために使われます。格助詞「で」は、場所や道具などははっきり表せても、理由や手段などは十分に表せない場合があります。 複合格助詞    「で」や「に」などの格助詞では十分に表せない意味を表す形式                              ・・・ 主に、名詞あるいは名詞句に付いて格助詞に準じた使い方をする。 複合格助詞と聞くと特別な品詞に思えるかもしれませんが、複合格助詞は品詞ではなく語の表し方の一つにすぎません。複合格助詞であると気づかないまま使っている場合もよくあります。 試料の大きさ に応じて アダプタを使い分ける。           ・・・ 「依存関係」を表す複合格助詞「に応じて」 低速域から中速域 にかけて 微細な振動が発生した。          ・・・ 「範囲」を表す複合格助詞「にかけて」 名詞句に添えて使う複合格助詞は、文を簡潔かつ具体的に表せるという点では有効です。しかし、簡潔であるがゆえに使い方を誤ると読者の理解を損ねる場合があります。 今回は、複合格助詞の用例を述べたうえで、技術文書でもよく見られる「によって」や「について」などを 使う際の留意事項を解説してゆきます。 1.      複合格助詞の大別 2.      複合格助詞の用例 3.      格助詞「で」の限界 4.      「によって」の使い方 5.      「...