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1-1  「見出し構成」とは

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  見出しの階層構成を「見出し構成」と呼びます。見出し構成の一部または全部を書き出してページ番号を添えたのが「目次」です。 見出し構成        見出しの上位・下位および同位の関係によって文書の骨格をなす階層構成 見出し         続く段落で「何について何を述べるか」を示す名詞または名詞句に見出し番号を添えた題名 見出し構成は、読者にとって技術文書を読み進める際の「道しるべ」です。一方、書き手にとっては技術文書を表す際の「設計図」です。ページ数の多少にかかわらず、見出し構成を作ることが文書作成の第一歩です。 今回は、見出し構成を作るにあたって基本となる事項を中心にして述べてゆきます。見出し構成の基本を理解すると、技術文書をどのような表すべきかが見えてきます。 1.   見出しの解決 2.   見出し構成の基本 3.  「わかりやすい見出し構成」の要件 4.   見出し構成の事例 5.   見出しに「見出し番号」を付ける意味 6.  「見出し名」を具体的に表す意味 7.   見出しの上位・下位 8.   見出し階層の意味 9.   見出し構成がわかりづらくなる原因 10.   見出し構成を考える際の留意事項 11.  見出し構成の一部にならない見出し 12.   編構成の扱い方 13.  「読者」と「書き手」それぞれにとっての見出し構成 14.   禁則:見出しと箇条書きの混同 まとめ 後 記  © Yamanouchi Takaaki 2024 ブログの本文は、下記の PDF ファイルで閲覧できます。 本文の PDF ファイル ( A4 判・全25ページ) 【重要】  PDF ファイルの表示に伴うトラブルへの責任は、一切負いません。  ブログではタイトルを開いたページに本文を表すのが普通ですが、あえてワープロで作成した本文を PDF ファイルにして概要・目次に添付しました。 HTML 形式ではワープロ文書の表し方を解説しきれないというのがその理由です。 l   PDF ファイルは、 5MB 以内です。使用する閲覧ソフトウェアによって表示の細部が若干異なる場合があります。 l   PDF ファイルの利用は、閲覧のみです。共有やダウンロードなどのご要望には応

1-2  見出し構成の「原則」

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 段落を表す際は、その主題を示す見出しを付けます。見出しの階層構成を「見出し構成」と呼びます。見出し構成は、ページ数が多い文書に設ける「目次」に相当します。 見出し構成   見出しの上位・下位および同位の関係によって文書の骨格をなす階層構成 数ページで構成された定型の報告書も数百ページに及ぶマニュアルも、見出し構成の原則は同じです。 原則   特別な場合を除いて誰もが沿うべき基本的な事項  ・・・ 見出し構成にも、いくつかの原則がある。  今回は、技術文書の見出し構成を作る際の原則と禁則を述べてゆきます。 1.  「見出し構成」とは 2.   見出し構成の基本から導かれる「原則」と「禁則」 3.  「見出し構成の原則」に沿う意味 4.   原則:「上位の見出し」に対して「複数の下位の見出し」の構成 5.  原則:「上位の見出し-段落-下位の見出しの第 1 項目」の構成 6.  原則:ページ規模に応じた見出しの階層 7.  原則:見出しの階層に応じた見出し番号 8.  原則:相似性を保った同位の見出し名 9.  禁則:「章-節-項-目」の順序が崩れた見出し構成 10.  禁則:「章-節-項-目」以外の見出しの挿入・追加 11.   禁則:見出しと箇条書きの混同 まとめ 後 記  © Yamanouchi Takaaki 2024 [注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。 ブログの本文は、下記の PDF ファイルで閲覧できます。 本文の PDF ファイル ( A4 判・全18ページ) 【重要】  PDF ファイルの表示に伴うトラブルへの責任は、一切負いません。  ブログではタイトルを開いたページに本文を表すのが普通ですが、あえてワープロで作成した本文を PDF ファイルにして概要・目次に添付しました。 HTML 形式ではワープロ文書の表し方を解説しきれないというのがその理由です。 l   PDF ファイルは、 5MB 以内です。使用する閲覧ソフトウェアによって表示の細部が若干異なる場合があります。 l   PDF

1-3   「見出し番号書式」の選び方

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 ここでの「見出し番号」とは、見出しの先頭に付いて同位の順序と上位・下位の関係を表す番号です。なお、アルファベットなどの順序性を伴う文字も、便宜的に見出し番号と扱います。 見出しが「 2-1  専用ドライバのインストール」とあった場合    2-1  ・・・ 見出し番号    専用ドライバのインストール ・・・ 見出し名   見出し番号の書式(以下、「見出し番号書式」と表記)には、同じ見出し階層でも「第 1 章」や「 1. 」といったいくつかの形があります。同時に、見出し番号書式にはそれぞれの意味があります。 今回は、技術文書にはどのような見出し番号書式が適しているのかを中心に述べてゆきます。見出し番号書式の選び方によっては、見出しの上位・下位および同位の関係がわかりづらくなる場合があります。 1.  「技術文書に定着した見出し番号書式」を選ぶ意味 2.   見出し番号書式の「原則」 3.   技術文書で使われる見出し番号書式 4.  「階層固定型」の見出し番号書式の使い方 5.  「階層固定型」の見出し番号書式を使う際の留意事項 6.   ページ数が多い技術文書での「階層固定型」の見出し番号書式 7.  「枝番号型」の見出し番号書式を控えるべきとする理由 8.  「全部・一部省略型」の見出し番号書式を控えるべきとする理由 9.   「一部記号型」の見出し番号書式を控えるべきとする理由 10.   見出し番号を付ける際の留意事項 11.  見出し番号の表し方 12.  参照先の示し方 まとめ 後 記 © Yamanouchi Takaaki 2024 [注]今回のテーマは他の回と関わる部分が多いため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。 ブログの本文は、下記の PDF ファイルで閲覧できます。 本文の PDF ファイル ( A4 判・全24ページ) 【重要】  PDF ファイルの表示に伴うトラブルへの責任は、一切負いません。  ブログではタイトルを開いたページに本文を表すのが普通ですが、あえてワープロで作成した本文を PDF ファイルにして概要・目次に添付しました。 HTML 形式ではワープロ文書の表し方を解説しきれないというのがその理由です。 l   PD

1-4   見出し構成の工夫:下位の見出しの「繰り上げ」

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 見出しの階層構成を「見出し構成」と呼びます。 見出し構成       見出しの上位・下位および同位の関係によって文書の骨格をなす階層構成 見出し           続く段落で「何について何を述べるか」を示す名詞または名詞句に見出し番号を添えた題名 技術文書のページ数が多くなると、見出しの数とともに見出しの階層も増えます。ただし、見出しを不要に細分しないことが技術文書の原則です。 見出し構成の原則の一つ    見出しを不要に細分せず、技術文書のページ規模に応じて見出し階層を増やす。 どのようにして見出しが構成されるのかを考えると、下位の見出しを上位に繰り上げることができます。読者にとっては、知りたい事項が上位の見出しで見つかる「見通しがよい見出し構成」になります。 見通しがよい見出し構成    「読者が知りたい事項」あるいは「読者が知るべき事項」が上位の階層に置かれている見出し構成 いかに内容が正しくても、索引を使うなどして手間をかけなくては必要な事項が見つからない技術文書ではあまり意味がありません。「探して見つける」のではなく、見出し構成そのものに「見つけやすさ」があることが大切です。目次を見ているだけで何を述べようとしているのかがわかる見出し構成が望まれます。 今回は、序盤で見出しの各階層にどのような意味があってどの階層に重点を置いて見出しを構成すべきかを述べゆきます。以降では、見出しの関係を調整して下位の見出しを上位に繰り上げる手法を解説します。 1.      不要な細分を控えた見出し構成 2.      見出しが細分される原因 3.      見通しがよい見出し構成 4.      見出しの「直列構成」と「並列構成」 5.      陥りやすい事例:上位が直列に偏った見出し構成 6.      見直し例:直列構成と並列構成の組合せ 7.      陥りやすい事例:訴求すべき事項が下位になった見出し構成 8.      見直し例:訴求すべき事項を上位に置いた見出し構成 9.      陥りやすい事例:不要に5階層まで細分された見出し構成 10.  

1-5   見出し構成の工夫:「改ページ」の活用

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  技術文書での「改ページ」は、単にページを改めることでも成り行きでページが改まることでもありません。 改ページ     特定の見出し階層 で意図してページを改めること  ・・・ 「特定の見出し」であることが重要になる。  数十ページを超える技術文書では、使い方によって改ページが効果的になる場合もあれば読みづらさにつながる場合もあります。 l     章あるいは節が数ページになる場合に統一性がある改ページを使うと、見出しの区切りが明確になる。 l     一方で、改ページに統一性がないと、見出しの関係性が曖昧になってかえって読みづらくなる。また、大きな空きを伴うページが増える。  改ページを有効に使うには、見出し構成そのものが原則に沿っていなくてはなりません。見出しを見つけやすくしようとして″場当たり的”に改ページにしても、かえって不自然になるだけです。  今回は、改ページの原則とともにその有効な使い方を中心にして解説してゆきます。 1.      技術文書での改ページの意味 2.      「改ページ」と「改丁」の違い 3.      改ページの原則 4.      陥りやすい事例:統一性を欠いた改ページ 5.      改ページによる「解説の基本単位」の提示 6.      改ページにする見出し階層の選び方 7.      改ページの有効な使い方 まとめ 後 記  © Yamanouchi Takaaki 2024 [注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。 ブログの本文は、下記の PDF ファイルで閲覧できます。 本文の PDF ファイル ( A4 判・全14ページ) 【重要】  PDF ファイルの表示に伴うトラブルへの責任は、一切負いません。  ブログではタイトルを開いたページに本文を表すのが普通ですが、あえてワープロで作成した本文を PDF ファイルにして概要・目次に添付しました。 HTML 形式ではワープロ文書の表し方を解説しきれないというのがその理由です。 l   PDF ファイルは、 5MB 以内です。

1-6  「ページ数が少ない技術文書」の見出し構成

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  ここでの「ページ数が少ない技術文書」とは、長くとも 10 ページであって一度に読み通すことを想定した技術文書を指します。 1 ページほどの技術文書と 10 ページに近い技術文書の違いは、「章」の長さと数です。 ページ数が少ない技術文書  ・・・  一度に読み通す ことを想定した長くても 10 ページ程度の技術文書  数ページで構成される技術文書では、不要に見出しを細分せずに「章」と「節」の 2 階層にとどめるのが基本です。 「章」を完結性があるまとまりにしつつ、いくつかの主題に分けて述べなければならない場合に限って下位の見出しである「節」を使います。 今回は、主に小規模な報告書を想定して、その見出し構成を考える際の基本と留意点を述べてゆきます。ここでの 1 ページは、報告書などで基本の書式とされる A4 判縦使い・ 1 段組みを想定します。 1.    「解説の基本単位」の置き方 2.      「 1 ページないし 2 ページの技術文書」の見出し構成 3.      「 4 ページないし 8 ページの技術文書」の見出し構成 4.      陥りやすい事例:   原則から逸脱した見出し構成 5.      見出しの細分を避ける工夫 6.      適した章見出し・節見出しの数 7.      適した見出し番号書式 8.      ページ番号および図・表番号の付け方 9.      表紙、目次および要旨の扱い方 10.   見出し構成の事例 まとめ 後 記  © Yamanouchi Takaaki 2024 [注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。 ブログの本文は、下記の PDF ファイルで閲覧できます。 本文の PDF ファイル ( A4 判・全18ページ) 【重要】  PDF ファイルの表示に伴うトラブルへの責任は、一切負いません。  ブログではタイトルを開いたページに本文を表すのが普通ですが、あえてワープロで作成した本文を PDF ファイルにして概要・目次に添付しました。 HTML 形式ではワープロ文書の表し方を解説しきれないというのがその理由です。 l   PDF ファイルは、 5MB 以内です。使用する閲覧ソフトウェアに