4-3   補語に付く格助詞の選び方


 本解説で述べる
「補語」とは、述語が表す状況を補完する名詞あるいは名詞句です。補語を述語にかける際は、述語が表す状況に応じた格助詞を補語に添えます。「格助詞」とは、主に名詞あるいは名詞句に付いて、これを述語に結びつける「で」や「に」などの助詞です。一部の格助詞は、「節」にも付きます。

 部品A傷があった。       準備室で保護服を着用する。        指定された場所へ向かう。 

・・・ どこに                                          ・・・ どこで                                          ・・・ どこへ

補語を述語にかける際にどの格助詞を選ぶべきかを迷う場合があります。

 5より会議を開催します。  5から会議を開催します。

 ・・・ 「より」とすべきなのか「から」とすべきなのか

また、格助詞では十分に文意を表しきれない場合もあります。

 OSの更新でシステムに問題が発生した。

    ・・・ 「原因・理由」と「場面」の違いを表しきれない格助詞「で」

いくつもの用法があるため使い分けに気をつけなければならない格助詞もあります。

今回は、補語に付く格助詞の用法と使う際の留意事項を述べてゆきます。

1.     補語に付く格助詞

2.     格助詞「で」の用法

3.     格助詞「で」を使う際の留意事項

4.     格助詞「に」の用法

5.     格助詞「に」を使う際の留意事項

6.     場所を表す際の「に」と「で」の使い分け

7.     格助詞「へ」の用法

8.     格助詞「と」の用法

9.     格助詞「より」の用法

10.   格助詞「から」の用法

11.   格助詞「まで」の機能

12.   格助詞「を」の用法

まとめ

後 記 

© Yamanouchi Takaaki 2024

[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。


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