1-11  見出し構成のチェック:ページ数および項目数の偏り

 総ページ数にかかわらず、他の項目と比べて特定の「章」あるいは「節」のページ数が多くなるとか下位の見出しの項目数が多くなるといった場合は、見出し構成に無理が生じている可能性があります。

 5章構成・100ページの取扱いマニュアルでの「50ページの章」

 ・・・ ページ数の偏り(他の章は10ページ程度)

  問題点  ページ数が突出して多い章は、節の数が多かったり見出しが4階層以上に細分されていたりする。

見出し構成に生じた無理は、そのまま読者の負担になります。許容を超える情報量を押しつけても、読者の理解を損なうばかりです。理解しづらければ、読者はその技術文書を読もうとしなくなります。

 見出しが4階層まで細分されている。      ・・・ 必要な項目が探しづらくなる。

 途中にまとまった区切りもなくいくつもの項目がだらだらと続く。  ・・・ 読解に労苦を強いられる。

「できごと」あるいは「ものごと」を表すのにページを要するからといってそれを工夫なく見出し構成に反映していては、伝わるものも伝わりません。

 今回は、見出し構成にページ数および項目数に偏りがあった際の調整法を解説します。

1.     章・節のページ数および項目数の目安

2.     「章のページ数」の調整

3.     「章の数」の調整

4.     「節のページ数」の調整

5.     「節の数」の調整

6.     「項・目のページ数」の調整

まとめ

後 記 

© Yamanouchi Takaaki 2024

[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。


ブログの本文は、下記のPDFファイルで閲覧できます。

本文のPDFファイルA4判・全13ページ)

【重要】 PDFファイルの表示に伴うトラブルへの責任は、一切負いません。

 ブログではタイトルを開いたページに本文を表すのが普通ですが、あえてワープロで作成した本文をPDFファイルにして概要・目次に添付しました。HTML形式ではワープロ文書の表し方を解説しきれないというのがその理由です。

l PDFファイルは、5MB以内です。使用する閲覧ソフトウェアによって表示の細部が若干異なる場合があります。

l PDFファイルの利用は、閲覧のみです。共有やダウンロードなどのご要望には応じかねます。

 

コメント

このブログの人気の投稿

1-1  「見出し構成」とは

1-2  見出し構成の「原則」

テクニカルライティングの効果:文書品質の向上と作成時間の短縮