1-12 見出し構成のチェック:見出しと箇条書きの混同
見出しは、名詞句に見出し番号を添えて表すのが基本です。見出しは「段落の主題」です。したがって、見出しの後には段落が来ます。段落は、見出しが示す主題に答えるいくつかの文のまとまりです。
名詞句で表された節見出しの例 2-1 本体の設置
・・・ 見出しの後には、「見出し名が示す主題」への答えとなる段落が来る。
箇条書きは、文で表される場合もあれば要約されて名詞句で表される場合もあります。ただし、見出しとは異なって、箇条書きの後には段落を添えないのが基本です。
名詞句で表された箇条書きの1項目 l 作業効率の向上 別例 (1)冷却水量の確認
・・・ 箇条書きは「要点の具体的な内訳」であって「段落の主題」ではない。
したがって、箇条書きの後に段落は来ない。
見出しと同じように名詞句で表す場合があるからといって箇条書きの各項目の後に段落を置くと、箇条書きと見出しの区別が曖昧になります。見出しと箇条書きを混用すると、いずれも有効に機能しなくなります。
今回は、見出しと箇条書きの違いを明確にしたうえで、技術文書でありがちな「段落付き箇条書き」の問題点と直し方を述べてゆきます。
1.
見出しと箇条書きの違い
2.
「段落付き箇条書き」の問題点
3.
「段落付き箇条書き」がはらむ矛盾
4.
陥りやすい事例:「箇条書きありき」の習慣
5.
陥りやすい事例:文頭番号による「項目の示唆的な関連づけ」
6.
見直し方:基本に沿った見出し構成
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。
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