11-12 曖昧表現のチェック:形式名詞の多用
名詞修飾を伴って意味を成す「こと」や「もの」などを「形式名詞」と総称します。「ところ」や「とき」などの語も、気づかないまま形式名詞として使っている場合があります。
誤差が発生することがある。 ・・・ 形式名詞「こと」 該当するものがない。 ・・・ 形式名詞「もの」
見たところでは問題がない。 ・・・ 形式名詞「ところ」 表示が青になったとき ・・・ 形式名詞「とき」
形式名詞は、文意に応じた語に置き換えられる場合があります。
誤差が発生することがある。
-《「こと」の置き換え》- 誤差が発生する場合がある。 誤差が発生する可能性がある。
該当するものがない。
-《「もの」の置き換え》- 該当する事例がない。 該当する製品がない。
形式名詞を多用すると、文が曖昧になるだけでなく冗長になる場合があります。
今回は、曖昧表現につながる形式名詞を取り上げて、その直し方を解説します。
1.
「形式名詞」とは
2.
形式名詞の置き換えと省略
3.
形式名詞「もの」の置き換え
4.
形式名詞「こと」の置き換え
5.
形式名詞「とき」の置き換え
6.
形式名詞「ところ」の置き換え
7.
形式名詞「よう」の置き換え
8.
形式名詞の使い方
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。
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