11-14  曖昧表現のチェック:目的語の欠落

 ここでの「目的語」とは、他動詞が表す行為、動作、作用などの対象になる語です。総じて「働きかけの対象」です。他動詞と目的語は対の関係です。

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 目的語の欠落にはさまざまな形があります。格助詞「を」を伴う語があっても、本来の目的語が文に出てこない例も見かけます。

再計算を実行する前は、必ずバックアップを実行してください。

                 ・・・ 述語の目的語化

再計算を実行する前に、必ず計算前のデータをバックアップしてください。

                ・・・ 本来の目的語「計算前のデータ」

 今回は、目的語が欠落するさまざまな例を取り上げて、その直し方を述べてゆきます。

1.     技術文書で見られる「目的語の欠落」

2.     陥りやすい事例:目的語の安易な省略

3.     陥りやすい事例:述語の「目的語」化

4.     「文の必須成分」としての目的語

5.     陥りやすい事例:見出し名からの語の流用

6.     陥りやすい事例:直前の文あるいは段落からの語の流用

7.     陥りやすい事例:従属節あるいは並列節からの語の流用

8.     陥りやすい事例:「文の主題」に起因する目的語のもれ

まとめ

後 記

© Yamanouchi Takaaki 2024

   [注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。

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