11-16  曖昧表現のチェック:名詞修飾のもれ

 ここでは、名詞が連体助詞「の」を伴って被修飾語に係る形に加えて述語を伴って被修飾語に係る形を総じて「名詞修飾」と呼びます。係る側の名詞修飾とこれを受ける側の被修飾語によって名詞句が構成されます。

本会議の参加者                                 ・・・ 何の参加者なのかの限定

2019年度製品Aの売上高            ・・・ 何の売上高なのかの限定

近接した障害物を検知するセンサ         ・・・ どのようなセンサなのかの限定                    

名詞修飾によって被修飾語になんらかの意味的な限定が加わります。一方、名詞修飾がもれると、語が何を指しているのかが曖昧になって漠然とした文ができかねません。

アラームが出たら、補助電池を交換してください。 

 ・・・ 疑問 「アラームが出る」とは具体的にどのようなことなのか

 今回は、技術文書に見られるさまざまな名詞修飾のもれを取り上げて、その直し方を述べてゆきます。

1.     名詞修飾の機能

2.     陥りやすい事例:対象を特定する「どの/何の」あるいは「その何が」のもれ

3.     陥りやすい事例:対象の特定あるいは特徴づけに必要な名詞修飾のもれ

4.     陥りやすい事例:語の前提を明確にするのに必要な名詞修飾のもれ

5.     陥りやすい事例:係り方が曖昧な名詞修飾

6.     名詞修飾に限らない「さまざまな語」のもれ

まとめ

後 記

© Yamanouchi Takaaki 2024

   [注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。

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