11-21  冗長表現のチェック:形式名詞の多用

 それ自体の意味は特に重要でなく名詞修飾によって意味的な限定が加わる「こと」や「もの」などを「形式名詞」と総称します。「それ自体の意味は特に重要でない」という点は、曖昧表現につながる可能性があります。

該当するものがない。  ・・・ 「もの」が何であるかはっきりしない。  ➡  該当する事例がない。

 一方で、言いかえによって形式名詞を省ける場合もあります。

誤差が発生することがある。 -《言いかえ》- 誤差がまれに発生する。

 形式名詞の多用は、曖昧表現にも冗長表現にもなりかねません。


 今回は、無理なく省ける形式名詞の例を述べてゆきます。

1.     形式名詞の機能

2.     無理なく省ける形式名詞

3.     省略できる形式名詞「こと」

4.     「《他動詞》することができる」を「《他動詞》できる」と表す慣用

5.     省略できる形式名詞「ため」および「よう」

6.     省略できる形式名詞「もの」

7.     技術文書に定着した形式名詞

まとめ

後 記

© Yamanouchi Takaaki 2024

   [注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。

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