11-23 接続詞類のチェック:並列性を欠いた列挙
形が大きく異なる二つの名詞句を並列助詞「と」で列挙すると、不自然であるばかりか誤解につながるおそれもあります。
OSの更新とサーバにかかる負荷を軽減する方策を検討する。
・・・ 連体助詞「の」を伴う名詞句と名詞修飾節を伴う名詞句の列挙
書き手の意図 [OSの更新]と[サーバにかかる負荷を軽減する方策]を検討する。
読者に見える形 [OSの(更新とサーバ)にかかる負荷]を軽減する方策を検討する。
名詞句を列挙する際は、それぞれが「対等な関係」かつ「同じ形」であることが原則です。
今回は、並列性を欠いため誤解につながりかねない列挙の例を取り上げて、その直し方を解説します。
1.
列挙を表す際の原則
2.
陥りやすい事例:形が異なる名詞句の列挙
3.
陥りやすい事例:名詞句と節の列挙
4.
陥りやすい事例:後件だけに係っているように見える「の」
5.
陥りやすい事例:一方の修飾語の欠落
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。
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