11-3 用語のチェック:語がいくつも連なった複合語
複合語とは、「単純語が連なった語」および「接辞が付いた語」です。ここでは、特に前者を取り上げます。技術文書では、二つの漢語が連なった複合語をよく使います。
原油価格 運転状況 情報通信 ・・・ 漢語の単純語が連なった2連の複合語
三つ以上の漢語が連なると、複合語としてはやや無理が生じる場合があります。
原油価格上昇 ・・・ 3連の複合語 運転状況悪化傾向 ・・・ 4連の複合語
短くしようとして助詞あるいは動詞を介さずに語をいくつも連ねると、不自然であるばかりか文が読みづらくなります。また、書き手による造語にもなります。
運転状況悪化傾向時は、温度表示部全桁点滅します。 ・・・ 語がいくつも連なった複合語
今回は、技術文書でありがちな無理がある複合語の例をあげて、その直し方を解説します。
1.
「無理がない複合語」の条件
2.
「一般名詞」と「用語・名称」の違い
3.
陥りやすい事例:3連以上の複合語
4.
3連以上の複合語の弊害
5.
陥りやすい事例:文意を損ないかねない複合語
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。
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