11-9  技術文書にそぐわない表現の見直し

 ここでの「技術文書にそぐわない表現」とは、技術に関する事項を的確に表すという趣旨にふさわしくなく場合によっては正確性を欠いて誤解につながりかねない慣用的な表現です。

技術文書にそぐわない表現の例

  パソコンを立ち上げる。  修正をかける。  電源を落とす。  リンクを張る貼る

 会話ではさほど違和感がない慣用的な表現であっても、文では技術を的確に表さない表現になります。

動画をDVD-R焼く。  ・・・ 動画そのものあるいはDVD-Rそのものを焼いているわけではない。

 話し言葉のように柔らかく書き表しても印象が変わるだけであって、内容そのものがわかりやすくなるわけではありません。むしろ、技術文書の品質を落としかねません。

今回は、主に製品解説や取扱いマニュアルなどでしばしば見られる不自然な表現を取り上げて、その直し方を述べてゆきます。

1.     「技術文書にそぐわない表現」の問題点

2.     陥りやすい事例:行為・動作あるいは状況・状態を的確に表さない表現

3.     陥りやすい事例:事物を擬人化した表現

4.     陥りやすい事例:文体を柔らかくしただけの書き方

5.     陥りやすい事例:主観的と受け取られかねない表現

6.     慣用的な表現を使う際の留意事項

まとめ

後 記 

© Yamanouchi Takaaki 2024

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