12-3 無理が生じやすい読点:目的語への付与
技術文書に限らず、文書には目的語「何を」を伴う文がよく出てきます。目的語に添えた格助詞「を」の後に読点を付けると、目的語が不要に目立ちます。これが習慣化すると、読点が増えやすくなります。
手順3 保護キャップを、使用しない穴に取り付ける。
・・・ 目的語に添えられた格助詞「を」の後の読点
目的語が連なるからといって一方を読点で区切っても、文の構成としてはなんら変わりがありません。文の構成に無理があるなら、読点で“手っ取り早い対処”をしようとせずに文そのものを見直す必要があります。
別の熱流体解析で作成した解析条件を、プロジェクト情報を変更するだけで新規のプロジェクトファイルに読み込めます。 ・・・ 目的語の連なりを区切るための不自然な読点
文の分断につながる読点は、読みづらさの原因になります。書籍や雑誌などでも、目的語に添えられた格助詞「を」の後に読点を付ける例はあまり見かけません。
今回は、目的語の後の読点によって文意が損なわれた例とその直し方を解説します。
1.
目的語への読点の要否
2.
読点で示すべき文の切れ目
3.
陥りやすい事例:単文での目的語の強調
4.
陥りやすい事例:複文での目的語の強調
5.
陥りやすい事例:名詞修飾節の係り先の示唆
6.
目的語の「文の主題」化
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。
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