14-4  「不具合の原因と対策」の表し方

 ここでの「不具合の原因と対策」とは、製品やシステムなどに不具合が生じた際にその原因と対策をまとめた定型的な報告書です。「不具合」とは、機器などがなんらかの理由で正常に機能しなくなることです。

不具合の原因と対策  ・・・ 同種の問題を含めて、不具合の再発防止を図るために作成する。

1. 事象  ・・・ 何がどのような条件で起こったのか

2. 原因  ・・・ それは何によって起こったのか                    

3. 対策  ・・・ それをいかに解決するか(したか)

 ただし、定型化を優先しすぎると、「当該の製品に限った対策」を述べただけの“対処的な報告”になりかねません。同種の不具合が他で発生しないように、関連する製品への影響や管理体制の見直しなどにも言及できる見出し構成にしなくてはなりません。

今回は、「不具合の原因と対策」を表す際に基本となる事項を解説します。

1.     「不具合の原因と対策」の表題

2.     「不具合の原因と対策」の章構成

3.     陥りやすい事例:試験報告書形式の「不具合の原因と対策」

4.     「事象」の表し方

5.     「原因」の表し方

6.     「対策」の表し方

7.     「特記事項」の表し方

8.     プレゼンへの応用

まとめ

後 記

© Yamanouchi Takaaki 2024

   [注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。

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