15-3  不具合の原因と対策-第1章を「目的」にした例-

 不具合の原因と対策を述べる際の第1章は、見出し名を「事象」にして「何が起こったのか」を表すのが通例です。第1章を「目的」とするなら、原因の解明および対策の立案に際しての方針を述べる必要があります。

今回は、後半に「原因」と「対策」の章を設けつつ、冒頭で「目的」を述べてこれに「調査結果」を添える構成を解説します。「目的」で調査と対策の方針を示したうえで、「調査結果」で何が起こったかを述べて「原因」でそれが何によるものかを述べる表し方です。本例は、原因を明確にして具体的な対策を導く際に有効です。

1.     陥りやすい事例:過度に要約された「目的」

2.     見直し例:趣旨と経緯が明確な「目的」

3.     陥りやすい事例:表に丸投げされた「調査結果」

4.     見直し例:要点とその裏付けが明確な「調査結果」

5.     陥りやすい事例:「何によって起こったのか」が読み取りにくい「原因」

6.     見直し例:「何によって起こったのか」が明確な「原因」

7.     陥りやすい事例:具体性に欠けた「対策」

8.     見直し例:影響・効果にも言及した「対策」

9.     陥りやすい事例と見直し例の比較

まとめ

後 記

© Yamanouchi Takaaki 2024

[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。

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