17-4 取扱いマニュアル:「取扱い手順」を表す際の工夫
取扱い手順(以下、「手順」と略記)は、箇条書きではありません。手順の1項目は、「番号が付いた段落」で構成されます。その際、前後の項目で図を共有する場合があります。
「前後の項目で図を共有する」 ・・・ 一方の項目に図を置いて、他方はそれを引用しなくてはならない。
また、手順の1項目がいくつもの指示で構成される場合もあります。
「一つの項目でいくつもの指示が連なる」 ・・・ 指示を分割するなどの工夫が必要になる。
手順3 フィルタユニット取り付け板のナットを取り外し、右にずらした状態で、フィルタユニットのコネクタ(上下2か所)を外し、フィルタユニットを固定しているクリップ(2か所)を外し、水冷ユニットから取り出してください。
原則に沿いつつ、いくつかの項目で一つの図を共有するとか項目を分割するといった工夫ができます。なお、「手順」とした際は、手順1、手順2といった形で番号が付いた連なりを指します。個々の項目を指す際は「手順各項」とし、一つを取り上げる際は「1項目」とします。
今回は、取扱いマニュアルの手順をわかりやすく表すのに有効ないくつかの手法を述べてゆきます。手順を表す際の基本および注意喚起の添え方は別の回で解説します。
1.
段落に図を添える際の基本
2.
工夫:段落と図の対応づけ
3.
陥りやすい事例:段落と図での用語の不統一
4.
工夫:二つの段落での図の共有
5.
課題:指示がいくつも連なった段落
6.
工夫:「半通しけい線」を使った指示の分割
7.
陥りやすい事例:番号による指示と図の対応づけ
8.
工夫:「入れ子式」による指示の分割
9.
工夫:「半通しけい線」と「図解」の併用
10. 工夫:「キーワード」を使った手順の分割
11. 課題:見出し間で同じ内容の項目がある場合の扱い方
12. 工夫:「小見出し」を使った条件分岐
13. 工夫:表を使った条件分岐
14. 工夫:図解を使った条件分岐
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。
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