2-1   「要点が明確な段落」とは

試験報告書を作成する際に「目的」という見出しを付けたら、その後に試験の目的を「段落」で表します。

段落   先頭の文が1字下げ改行で始まって見出しが示す主題への答えを述べるいくつかの文のまとまり

 読者にとって、段落は「理解の基本単位」です。段落は、要点が明確でなくてはなりません。

「最後まで読まないと、何を言おうとしているかがわからない」  ・・・ 要点が先送りになった段落
「最後まで読んでも、何を言おうとしているかがわからない」      ・・・ 要点が曖昧な段落

 「要点を最初に述べる」と言います。ここでの要点とは、「段落の中心になる事項」です。

要点が明確な段落を表すための三つのポイント

l   見出し名に「段落で何について何を述べるか」を名詞句で表す。

l   段落の最初に見出しへの答えとなる要点(主文)を置いて、続く文(補足文)で要点を具体化する。

l   「見出し名と文」あるいは「文と文」で語を継承して、それぞれを関連づける。

 「要点が明確な段落とは何か」を突き詰めると、その答えは「要点を最初に置いた段落」になります。

 今回は、技術文書での段落とはどのようなものであって、段落に要点をどのように示すのが適切なのかを事例をあげて述べてゆきます。

1. 技術文書での「要点」の位置

2.  段落での「要点」の位置

3.  「要点が明確な段落」の表し方

4.  「要点を述べる文」と「要点を補う文」の組合せ

5.  段落の「主文-補足文」構成

6. 陥りやすい事例:要点が曖昧な段落

7. 見直し例:要点を最初に置いた段落

8.  「主文-補足文」構成の応用形

9.  段落が「前置き」から始まりやすい理由

10.  「要点」を段落の最初に置く意味

11. 「主文」と「補足文」の導き方

12.  「要点を最初に置く」と「結論を最初に書く」の違い

13.  「文」、「段落」、「文章」および「文書」の違い

まとめ

後 記 

© Yamanouchi Takaaki 2024

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