2-6   「起承転結」の有効な使い方

 いわゆる「起承転結」には、ものごとを順序立てて表す手法として理解されている一面があります。また、主張や見解などを演繹的に表す手法という理解もあります。

 「起承転結で書く」  ・・・ 文章を表す際によく使う言葉でありながら、その理解がまちまちになりやすい。

 技術文書でも、試験報告書の「目的」や「考察」などを表す際に後者の理解が適用されて、「結」が「起承転」から導かれる″結論のごとく”扱われます。しかし、本来の起承転結の「結」は「結論」ではありません。

 起承転結の「結」 ・・・ 「結論」ではなく、話の「結末」、「結び」あるいは「締めくくり」にすぎない。

 起承転結の「結」を「結論」と扱うと、「起承」あるいは「起承転」が長大な前置きになって「結の意味」を十分に表せなくなります。

 今回は、技術文書で起承転結を有効に使うためのポイントを事例で解説します。

1.     「起承転結」の由来

2.     技術文書で起承転結を使う際の留意事項

3.     技術文書での起承転結の使い方

4.     陥りやすい事例:「起承」に偏った起承転結

5.     起承転結の課題を克服する使い方

6.     陥りやすい事例:「起承」が前置き化した起承転結

7.     陥りやすい事例:「起承転」が前置き化した起承転結

8.     起承転結が適さない技術文書

9.     陥りやすい事例:要点が曖昧な起承転結

まとめ

後 記 

© Yamanouchi Takaaki 2024

[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。


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