3-1 技術文書の文体
ここで取り上げる「技術文書の文体」とは、報告書や製品解説などそれぞれで基調となる文の表し方です。
報告書 (私は)バッテリの経年劣化によって充電効率が低下したと考える。
機能仕様書 (私たちは)本製品に節電機能を追加する。
マニュアル (あなたは)電源ボタンを押します。
執筆者の考えを述べる報告書・提案書とユーザーに向けた製品解説・マニュアルとでは、おのずと文体が異なります。
今回は、技術文書の種別に応じた文体の選び方を述べてゆきます。文体を選ぶ際のポイントになるのは、文には表れてこない「私」とか「あなた」などの人称です。
1.
「省略された主語」に基づく文体の大別
2.
技術文書での「省略された主語」の条件
3.
「報告書」で基調となる文体
4.
報告書に求められる「主張・見解が明確な文体」
5.
陥りやすい事例:自発「れる/られる」を多用した報告書
6.
「機能仕様書」で基調となる文体
7. 陥りやすい事例:要件の指定、ユーザーの操作および製品の動作の混在
8.
「製品解説・マニュアル」で基調となる文体
9.
製品解説・マニュアルに求められる「ユーザーの視点」の文体
10. 陥りやすい事例:「ユーザー不在」の製品解説
11. 陥りやすい事例:「省略された主語」が混在した製品解説
12. 陥りやすい事例:「省略された主語」が混在したマニュアル
13. 「プログラム開発者向け仕様書」の文体
14. 陥りやすい事例:「動作の主体」が曖昧なプログラム開発者向け仕様書
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
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