3-9   「製品の動作・機能」を表す際の留意事項

 製品解説やマニュアルなどでは、ユーザーに向けて製品の動作を解説する文をよく使います。

製品解説  (あなたが)アイコンAをタッチすると、(あなたに)検索結果が表示されます。

                                                                                   ・・・ ユーザーの視点

 また、製品を開発する際に作成する機能仕様書も、実装する機能によって製品がどのように動作するかを表します。ただし、製品解説などとは文末表現だけでなく「視点」が異なります。

機能仕様書   ユーザーがアイコンAをタッチすると、システムは検索結果を表示する。  

                                                                                                ・・・ メーカーの視点

 いずれの技術文書も、原則がないまま製品の動作を表すと、文体が不統一になるばかりか「ユーザーの行為」なのか「製品の動作」なのかがはっきりしない文ができかねません。

 今回は、エンドユーザーを対象にした製品解説などで製品の動作を表す際の留意事項を述べてゆきます。システム開発者向けにプログラムコンポーネントの動作を表す際の留意事項は別の回で解説します。

1.     「製品の動作」を表す際の原則

2.     「視点」に応じた表し方

3.     陥りやすい事例:節間の視点が統一されていない複文

4.     陥りやすい事例:事物を対象にした使役文「せる/させる」1

5.     「行為」と「動作」の区別

6.     陥りやすい事例:事物を主語にした「行う/実施する」ほか

7.     陥りやすい事例:事物を主語にした「持つ/使う」ほか

8.     陥りやすい事例:事物を主語にした可能表現「事物は-を-できる」

まとめ

後 記 

© Yamanouchi Takaaki 2024

[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。


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