4-10  「条件と結果の関係」を表す複文


  技術文書では、動作あるいは行為に条件を添えた複文をよく使います。製品の反復・恒常的な動作には、必ず条件が伴います。また、製品を操作する際も、そのきっかけとなる条件があったりします。

電源ボタンを押すとPowerランプが点灯する。

・・・ 反復・恒常的な動作の条件「電源ボタンを押すと」

Readyランプが点灯したら、スタートボタンを押す。

・・・ 操作の条件「Readyランプが点灯したら」

技術文書において、動作・行為の条件はきわめて重要です。条件の欠落は文の誤りとも言えます。

本器を1か月以上使用しない場合は、乾電池を取り外してください

  乾電池の液漏れによって内部回路が損傷するおそれがあります

・・・ 条件「何をすると/しないと」の欠落

   「乾電池を取り外すと乾電池の液漏れによって内部回路が損傷するおそれがある」とも読まれかねない。

今回は、「と」や「たら」といった条件を表す接続助詞の使い方を解説します。あわせて、条件と結果の関係を表す複文を使う際の留意事項を述べてゆきます。

1.     「条件と結果の関係」を表す複文の大別

2.     接続助詞「と」の使い方

3.     接続助詞「ば」の使い方

4.     接続助詞「たら」の使い方

5.     接続助詞「なら」の使い方

6.     「場合は」、「際は」および「ときは」の使い方

7.     陥りやすい事例:条件が複合した文

8.     陥りやすい事例:条件が欠落した文

まとめ

後 記 

© Yamanouchi Takaaki 2024

[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。


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