4-11 「目的」を表す複文
ここで「目的」とするのは、主に「自身の意図の実現」です。技術文書では、目的を表す際も原因・理由を表す際も前の節に形式名詞「ため」を添えて後の節にかける複文をよく使います。これらの区別が曖昧にならないように、前の節と後の節を的確に表す必要があります。
目的を表す複文の例 庫内温度を下げるため、冷却水の循環速度を上げる。
原因を表す複文の例 内部に雨水が侵入したため、回路が短絡した。
今回は、「目的」を表す複文の使い方とその際の留意点を述べてゆきます。なお、「目的」の表し方は複文に限りません。単文を含めた「目的」の表し方は、別の回で詳述します。
1.
「目的」を複文で表す意味
2.
「目的」を表す複文と「原因・理由」を表す複文の違い
3.
「自身の意図の実現」を目的とする複文
4.
報告書で目的を表す際の「ため」の使い方
5.
「望ましい状況・状態の実現」を目的とする複文
6.
陥りやすい事例:「ように」と「ため」の入れ違い・重ね使い
7.
陥りやすい事例:事物を対象にした「させるように」および「させるため」
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。
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