4-13 「対比」を表す複文
技術文書では、対比の関係にある二つの節を接続助詞「が」でつないだ複文をしばしば使います。
試作品Aは合格だったが、試作品Bは不合格だった。 ・・・ 二つの事物が有する共通の属性の対比
製品Aは、横幅は短いが、奥行きは長い。 ・・・ 一つの事物が有する二つの属性の対比
複文で対比を表す際に沿うべき原則があります。原則から過度に逸脱すると、的確な対比でなくなります。
対比を複文で表す際の原則の一つ 複文を1文で対比しない。2文に分けて、それぞれを接続詞で対比する。
今回は、対比を表す複文を使う際の基本と留意点を解説します。対比との区別がしばしば曖昧になる「逆接」を表す複文に関しては、別の回で解説します。
1.
「対比」と「逆接」の違い
2.
「対比」を表す複文の大別
3.
「対比」を表す際の原則
4.
「二つの事物が有する共通の属性」の対比
5.
「一つの事物が有する二つの属性」の対比
6.
陥りやすい事例:節の中の語に読点が付いた対比
7.
陥りやすい事例:二つの内容を連ねただけの長文
8.
陥りやすい事例:「つき比べの基準」が異なる対比
9.
陥りやすい事例:「つき比べの成分」が欠けた対比
10. 陥りやすい事例:複文が組み込まれた対比
11. 節の主語に付く「は」と「が」の使い分け
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
[注]今回のテーマは他の回と関わる部分が多いため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。
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