4-14 「逆接」を表す複文
技術文書でも、予想あるいは社会通念から反した内容を述べる際に「逆接」を表す複文を使います。
停止ボタンを押したが、ロボットは動作し続けた。 ・・・ 「止まるはず」に反する「動作し続けた」
通例ではA法を用いるが、本件では特例としてB法を用いた。 ・・・ 「通例」に反する「特例として」
表し方によっては、逆接として使ったつもりの接続助詞「が」が対比の「が」あるいは順接の「が」に受け取られる場合があります。また、複文が適さない逆接もあります。
今回は、逆接を表す複文を使う際の基本と留意点を解説します。対比を表す複文および順接の「が」は、別の回で解説します。
1.
逆接の「が」と対比の「が」の違い
2.
逆接の「が」と順接の「が」の区別
3.
逆接を表す複文の大別
4.
前件と後件を客観的に表す逆接「けど/ものの」類
5.
後件に意外性が加わる逆接「のに/にもかかわらず」類
6.
前件が後件の成立・不成立に関係しない逆接「ても/にせよ」類
7.
逆接を複文で表す際の留意事項
8.
陥りやすい事例:前件の語が後件に反映されない逆接
9.
陥りやすい事例:節間に飛躍がある逆接
10. 陥りやすい事例:「行為の理由」を挟み込んだ逆接
11. 陥りやすい事例:「条件と結果の関係を含んだ逆接」を連結した対比
12. 陥りやすい事例:逆接の「が」が順接の「が」にすり替わった複文
13. 陥りやすい事例:逆接を想像させるが実際は順接を表している複文
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。
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