4-15  複文の添削:順接の「が」を伴った複文

 会話では、話の切り出しに接続助詞の「が」を使うことがよくあります。

先日ご提案した件です、その後のご検討はいかがお進みでしょうか
                                                    
  ・・・ 「ですが」は、「でしょうか」の前提あるいは前置きになる。

この際の「が」の係り方は、順接です。対比でも逆接でもありません。

順接   前件に対して後件が順当な内容になる接続  ・・・ 前件は、後件が成立するための前提になる。

順接の「が」を伴った前件は、以降の前提あるいは前置きになりがちです。文を表す際に順接の「が」を使うと、長文になるだけでなく主となるべき因果関係が曖昧になる場合があります。

今回は、順接の「が」と理由を表す「ため」が入り混じった複文や順接なのか逆接なのかが判断がつきづらい複文をあげて、その直し方を解説します。

1.     対比の「が」、逆接の「が」および順接の「が」の違い

2.     文意を曖昧にしかねない順接の「が」

3.     陥りやすい事例:前提によって「因果関係」が曖昧になった複文

4.     陥りやすい事例:前提によって「条件と結果の関係」が分断された複文

5.     陥りやすい事例:前提によって要点が曖昧になった複文

6.     陥りやすい事例:前提から始まる起承転結を1文で表した複文

7.     順接の「が」によって文意が曖昧になる原因

8.     陥りやすい事例:逆接の「が」が順接の「が」にすり替わった複文

9.     陥りやすい事例:前提によって主語が二つに対して述語が三つになった複文

10.   陥りやすい事例:要点となるべき事項が前提にすり替わった複文

まとめ

後 記 

© Yamanouchi Takaaki 2024

[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。


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