4-2   補語と述語の対応

ここでの「補語」とは、述語が表す状況を補完する名詞あるいは名詞句です。補語は、述語との関係に応じて「で」や「に」などの格助詞を伴って表します。補語は、主語や目的語などと並ぶ「文の成分」です。

補語                                  補語                         補語    補語            

シリコーン樹脂で型を作る。製品Aの表面に傷があった。81から11月末まで製品Aの耐久試験を実施する。

補語が欠落すると、文が成立しなかったり技術文書として伝えるべき事項が不足したりする場合があります。また、補語の位置が適切でないと、係り先が曖昧になって誤解につながる場合があります。

今回は、補語が述語にどのように係るのかを解説したうえで、補語を使う際の留意事項を述べてゆきます。補語に付く格助詞の選び方は、別の回で解説します。

1.     補語に付く格助詞

2.     技術文書で補語を使う際の原則

3.     「文の成分」としての補語

4.     「技術的な情報」がもれる原因

5.     「どこに」と「何を」の順序

6.     目的語と補語が並ぶ際の留意事項

7.     「文の主題」に転じる補語

8.     補語への読点の要否

9.     補語の限界

まとめ

後 記 

© Yamanouchi Takaaki 2024

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