4-4 形容動詞の使い方
ここでの「形容動詞」とは、連用形では活用語尾に「に」をとり連体形では「な」をとってそれ自体で事物あるいは人の属性・状態を表す語です。また、終止形では「だ」をとる語です。
パスワードの変更が必要になる。 ・・・ 連用形 パスワードの変更が必要な場合 ・・・ 連体形
技術文書でも、形容動詞をしばしば使います。
パスワードの変更が必要だ。 金属疲労が破断の原因であることは明らかだ。 ・・・ 終止形
しかし、連体助詞「の」を伴った修飾語の前に連体形の形容動詞を置くと、それが修飾語に係るのか修飾語を伴った名詞句に係るのかがはっきりしなくなる場合があります。
改修に必要な部品のリスト
・・・ 「部品」に係るのか「部品のリスト」に係るのかが曖昧な「改修に必要な」
文あるいは名詞句のどこに置いてどの語にかけるかを考えて形容動詞を使わないと、思わぬ誤解あるいは違和感を招くおそれがあります。
今回は、形容動詞とはどのように使うのが適切なのかを中心にして述べてゆきます。また、技術文書で見かける形容動詞の不自然な使い方をあげて、その直し方を解説します。
1.
「形容動詞」とは
2.
形容動詞の大別
3.
技術文書に見られる「形容動詞の不自然な使い方」
4.
陥りやすい事例:係るべき語から離れた形容動詞
5.
陥りやすい事例:係る語とで語意が重複する形容動詞
6.
連体形と連用形の使い分け
7.
形容動詞を名詞にかける際の留意点
8.
形容動詞を述語にとる名詞修飾節を使う際の留意点
9.
過剰な強調につながりかねない形容動詞
10. 陥りやすい事例:「絶対に」と「完全に」の入れ違い
11. 陥りやすい事例:「必要な」と「十分な」の入れ違い
12. 陥りやすい事例:不要な接尾辞「的」を伴う形容動詞
13. 陥りやすい事例:「新規に」の不自然な使い方
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
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