4-5   「程度」を表す副詞の使い方

 事実を数値で表すことが多い技術文書でも、副詞で程度の意を添えて数値を評価する場合があります。

生産効率は、わずか5%の上昇にとどまった。 ・・・ 程度の意を添える副詞「わずか」

また、程度の副詞を添えて判断あるいは評価を表す場合もあります。

労力をさほど必要としない。 ・・・ 「さほど-ない」      影響はかなり大きい。 ・・・ 「かなり」

この際、程度の違いを判別しづらい副詞があって使い分けに迷う場合があります。

加速時に振動がやや感じられた。 ・・・ 「やや」    加速時に振動が多少感じられた。 ・・・ 「多少」

評価の程度を読者に的確に伝えるには、副詞の選び方と使い方に留意する必要があります。

今回は、語に程度を添える副詞の使い方を中心に解説してゆきます。最後に副詞の曖昧な使い方と冗長な使い方を取り上げて、その直し方を述べます。

1.     副詞を使う際の課題

2.     「ほぼ」と「ほとんど」の使い分け

3.     「やや」と「多少」の使い分け

4.     「かなり」の使い方

5.     「あまり」および「あまり-ない」の使い方

6.     「直ちに」、「速やかに」、「遅滞なく」の使い分け

7.     技術文書に見られる副詞の曖昧な使い方・冗長な使い方

まとめ

後 記 

© Yamanouchi Takaaki 2024

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