4-9 「並列・継起」を表す複文と「手段・付帯」を表す複文
複文を表す際は、節の関係を明確にする必要があります。前の節に付く「-して」の「て」の有無だけでも、節の関係が異なります。
圧力調整弁が故障し、2号機が停止した。 ・・・ 並列した二つのできごと
圧力調整弁が故障して、2号機が停止した。 ・・・ 継起の関係にあるできごと
接続助詞「て」の有無など取るに足らないと思えるかもしれませんが、節の関係を明確にすることは複文を表す際の基本です。
今回は、曖昧な複文の原因になりがちな「連用中止形」を前半で取り上げて、後半では「-して、-する」の形をとる複文の使い方を述べてゆきます。
1.
「できごと」あるいは「行為」の関係が曖昧な複文
2.
技術文書での連用中止形の扱い方
3.
陥りやすい事例:「要点の埋没」につながりかねない連用中止形
4.
陥りやすい事例:「前提と理由の区別」が曖昧になりかねない連用中止形
5.
陥りやすい事例:「主節の原因・理由」が曖昧になりかねない連用中止形
6.
接続助詞「て」を使った「並列・継起」の表し方
7.
接続助詞「て」を使った「手段」の表し方
8.
接続助詞「て」を使った「付帯」の表し方
9.
陥りやすい事例:手段と継起の区別が曖昧な「して」
10. 陥りやすい事例:手段の「て/して」の連なり
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
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