5-1 連体助詞「の」を使った名詞修飾の基本
連体助詞「の」を使った名詞修飾によって名詞に「意味的な限定」が加わって名詞句が構成されます。この際の「意味的な限定」とは、「その何であるか」を指定したり「どの何であるか」を絞り込んだりすることです。
本会議の参加者 リサイクル率の向上 2019年度の売上高
・・・ 「-の-」の形をとる名詞句
よく使う形であっても、語の関係を曖昧にすると不自然な名詞句ができかねません。
新品のオイルフィルタの交換が必要だ。
・・・ 「新品のオイルフィルタ」であるにもかかわらず、これを交換すると読めてしまう。
簡単に見える名詞句であっても、語の係りと受けに少し気をつける必要があります。
今回は、「-の-」の形をとる名詞修飾を主に取り上げます。連体助詞「の」が不自然にいくつも連なる名詞句の直し方は、別の回で解説します。
名詞修飾の形
1. 連体助詞「の」を使った名詞修飾の原則
2. 陥りやすい事例:被修飾語と整合しない修飾語
3. 陥りやすい事例:述語と重複する被修飾語
4. 陥りやすい事例:副詞と整合しない被修飾語
5. 陥りやすい事例:被修飾語への係り方が曖昧な修飾語
6. 陥りやすい事例:名詞修飾節からの語の抜き取り
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。
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