5-3 名詞修飾節を使う際の基本
「名詞修飾節」とは、述語がそれに係る語を伴って名詞を修飾する節です。名詞修飾節を有効に使うと、連体助詞「の」を使った名詞修飾では表しきれない意味的な限定を被修飾語に加えられます。
近接した障害物を検知するセンサ ・・・ 条件を付けて一般名詞あるいは一般名詞と扱える語を限定する用法
A100との互換性があるB200 ・・・ 固有名詞あるいは固有名詞と扱える語にその特徴を添える用法
新製品を開発した経緯 ・・・ 文でしか具体化できない被修飾語の内容を表す用法
上記のように、名詞修飾節には主に三つの形があります。今回は、これらの有効な使い方に加えて、名詞修飾節を使う際に共通する原則を述べてゆきます。いくつもの名詞修飾節が連なって読みづらくなった名詞句の直し方は、別の回で解説します。
1. 名詞修飾節を使う意味
2. 名詞修飾節の基本形
3. 名詞修飾節を使う際の原則
4. 被修飾語を限定する用法
5. 被修飾語に特徴を添える用法
6. 陥りやすい事例:「被修飾語に特徴を添える用法」の曖昧化
7. 被修飾語の内容を表す用法
8. 陥りやすい事例:名詞修飾節と被修飾語の不整合
9. 陥りやすい事例:名詞修飾節にする必要がない述語
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。
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