5-4   名詞修飾節を使う際の留意事項

 「名詞修飾節」とは、述語がそれに係る語を伴って名詞を修飾する節です。名詞修飾節を有効に使うと、連体助詞「の」を使った修飾語では表しきれない意味的な限定を被修飾語に加えられます。

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一方で、名詞修飾節が係った被修飾語を続く名詞修飾節の一部にすると、名詞句が長くなるばかりか文意もはっきりしなくなります。名詞修飾節の多重化には限度があります。

                               長い名詞句

設備Aの運用実態を調査した結果を反映した管理指針原案を検討した。

設備Aの運用実態を調査した結果              ・・・ 名詞修飾節が係った被修飾語「結果」

        結果を反映した管理指針                    ・・・ 前の被修飾語を取り込んだ名詞修飾節「結果を反映した」

            管理指針の原案を検討した。  ・・・ 前の被修飾語を取り込んだ名詞句「管理指針の原案」

 名詞修飾節には、沿うべきいくつかの原則があります。

名詞修飾節を使う際の原則の一つ       名詞修飾節を伴う名詞句を不要に多重化しない。

今回は、原則から逸脱した名詞修飾節の直し方を解説してゆきます。名詞修飾節の基本形とその使い方は別の回で解説します。

1. 見直しが必要な名詞修飾節

2. 名詞修飾節を使う際の原則

3. 名詞修飾節での読点の扱い方

4. 名詞修飾節での主語の扱い方

5. 陥りやすい事例:名詞修飾節での「ガノ交替」

6. 連体助詞「の」と名詞修飾節が複合した名詞句

7. 陥りやすい事例:二とおりの係り先があるように見える名詞修飾節

8. 陥りやすい事例:二とおりの係り先があるように見える形容詞

9. 原則から逸脱した名詞修飾節

10. 陥りやすい習慣:係り先が曖昧な2連の名詞修飾節

11. 陥りやすい事例:3連以上の名詞修飾節

12. 陥りやすい事例:名詞修飾節の多重化

まとめ

後 記

© Yamanouchi Takaaki 2024

  [注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。

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