5-5   名詞、名詞句および節を列挙する際の基本

ここでの「列挙」とは、対等の関係にある名詞、名詞句あるいは節を並べあげることです。名詞などを列挙する際の「および」や「または」などは接続詞とされ、「と」や「か」などは並列助詞とされます。

当社の本店および支店  ・・・ 接続詞を使った列挙     原因対策  ・・・ 並列助詞を使った列挙

列挙を表す際も、原則があります。

原則の一つ  連ねる名詞、名詞句および節の表し方を統一する。

       節:述語とそれに係る語のまとまり

原則から逸脱すると、的確な列挙が成立しなくなります。

陥りやすい事例  リサイクル経費の節減が重要だ。           

  書き手の意図  [リサイクル]と[経費の節減]が重要だ。

  読者に見える形 [リサイクルと経費]の節減が重要だ。 ・・・ 「リサイクルの節減」と読めてしまう。

➡ リサイクルの推進経費の節減が重要だ。   別例 リサイクルの推進とともに経費の節減が重要だ。

今回は、列挙を表す際の原則を述べるとともに、さまざまな列挙の形式を解説してゆきます。上記のような無理がある列挙の直し方は別の回で解説します。

1. 列挙の形式

2. 全列挙の並列助詞「と」の使い方

3. 全列挙の接続詞「および」、「ならびに」の使い方

4.  選択列挙の接続詞「または」、「あるいは」および「もしくは」の使い方

5. 選択列挙の並列助詞「か」の使い方

6. 部分列挙の副助詞「など」および接尾辞「等」の使い方

7. 話し言葉的になりがちな部分列挙の副助詞「とか」、「やら」の置き換え

8. 節を列挙する「-たり-たり」の使い方

9. 接続詞「ないし」の使い方

10. 接続詞「かつ」の使い方

11. 起算点の表し方

まとめ

後 記

© Yamanouchi Takaaki 2024


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