6-3 箇条書きの表し方の統一
箇条書きの各項目は、対等な関係であることが原則です。ここでの「対等な関係」とは、文末表現だけでなく各項目の趣旨もそろっていることです。
箇条書きの原則の一つ 独立かつ対等と扱える項目で箇条書きを構成する。
形は名詞句にそろっていても、項目の趣旨を不統一にすると対等とは言えなくなります。
燃料電池車の実用化には、以下の技術的な課題がある。
l
l 連続走行距離の向上 ・・・ (を図ることが課題だ) (同上)
l FCスタックの耐久性 ・・・ (に課題がある) 課題の所在
l 寒冷環境での始動不良 ・・・ (という課題がある) 課題の内容
項目間で文と名詞句が入り混ざるのも、箇条書きを不体裁にします。
今回は、前半で文末表現の統一を解説します。後半では、「省略された主語」および「項目の趣旨」の統一を述べてゆきます。
1. 箇条書きを表す際に統一すべき点
2. 箇条書きの文末表現
3. 文と名詞句の使い分け
4. 陥りやすい事例:文末表現の不統一
5. 陥りやすい事例:語の関係の不統一
6. 陥りやすい事例:無理がある体言止め
7. 箇条書きでの「だ・である」体の使い方
8. 箇条書きでの「です・ます」体の使い方
9. 陥りやすい事例:「省略された主語」の不統一
10. 陥りやすい事例:主語が入れ替わる箇条書き
11. 陥りやすい事例:文型の不統一
12. 箇条書きでの名詞句の使い方
13. 陥りやすい事例:修飾語と被修飾語の関係がまちまちな名詞句
14. 箇条書きでの単純語・複合語の使い方
まとめ
後 記
© Yamanouchi Takaaki 2024
[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。
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