6-4   陥りやすい事例:主文が欠落した箇条書き

 「箇条書きとは、記号を付けて書くこと」に加えて「箇条書きにすると、わかりやすい」といういずれもやや短絡的な理解を結びつけると、「記号を付けて書けば、わかりやすい」というきわめて飛躍した発想に至ります。

           箇条書きとは、記号を付けて書くこと」                    「箇条書きにすると、わかりやすい」 

                                               短絡的な結び付け

                        「記号を付けて書けば、わかりやすい」  ・・・ 根拠がない飛躍した発想

 技術文書での箇条書きは、「要点の具体的な内訳」です。

原則   箇条書きは、要点を伴って、その具体事項として使う。   ・・・ 主文に添える補足文として使う。

主文がなければ、箇条書きは単なる項目の列挙であって、それによって何を述べようとしているかを“わかりやすく表す”ことはできません。主文を伴うことによって箇条書きが成立します。

今回は、技術文書によく見られる主文が欠落した箇条書きをいくつかあげて、その直し方を解説します。

1. 箇条書きを使う際の「主文」

2. 陥りやすい事例: 「論点が曖昧な見出し名」に起因する主文の欠落

3. 基本形:「見出し-主文-箇条書き」の構成

4. 陥りやすい事例: 「箇条書きありき」に起因する主文の埋没

5. 陥りやすい事例: 補足文が必要な主文

6. 箇条書きへの誤解

7. 陥りやすい事例: 読者に要点を探させる箇条書き

8. 陥りやすい事例: 付ける箇所を誤った文頭記号

まとめ

後 記

© Yamanouchi Takaaki 2024

[注]今回のテーマは他の回と関わる部分が多いため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。


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