6-5   陥りやすい事例:階層式の箇条書き

 プレゼンスライドで用いられる「項目を階層化した箇条書き」をワープロで作成する技術文書で使うと、見出しと箇条書きの区別が曖昧になります。

  比較項目

          見出し

         箇条書き

位置づけ

段落の主題

段落の補足文

使い方

見出し番号と見出し名で構成して、段落の前に置く。階層化して見出し構成を成す

要点の後に文頭記号あるいは文頭番号を伴って複数の項目を列挙する。階層化しない

 プレゼンスライドとワープロ文書とでは、書式の基本が異なります。

 プレゼンスライドでは、箇条書きを階層化する。 ワープロ文書では、見出しを階層化する。

                                       ・・・ ワープロ文書では、箇条書きを階層化したり箇条書きに段落を添えたりしない。

今回は、技術文書でしばしば見られる階層化した箇条書きの問題点を指摘するとともに、表を使うなどして箇条書きに限らない表し方を解説します。

1. 箇条書きを階層化しない理由

2. 「階層化」による箇条書きの二重構造化

3. 「階層化」による箇条書きの“疑似的な見出し”化

4. 「階層化」による箇条書きの無秩序化

5. 「ワープロ文書の箇条書き」と「プレゼンスライドの箇条書き」の違い

6. 「箇条書き」と「番号が付いた段落」との違い

7. 陥りやすい事例:見出しと補足文が付いた箇条書き

8. 見出しと箇条書きの区別

9. 階層化した箇条書きの「表」化

まとめ

後 記

© Yamanouchi Takaaki 2024

[注]今回のテーマは他の回と関連するため、以前に解説した内容と重複する箇所があります。


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